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古都リップ♪_376

京都市_上京区_千本釈迦堂

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おかめさんといえばお正月の遊びであったりお面で記憶に残っている方は多いと思う。
…あとはNHKのおじゃる丸に出てくる女の子とか(笑

お多福ともいわれるこの独特な姿、面は古代から魔よけ(恐らく転じて福招)として存在したそうですが、千本釈迦堂ではとある哀しいお話として残っていました。

一度も焼ける事のなかった本堂(余談後述)を造営する際に当時の名うての棟梁だった夫の高次は柱の寸法を間違え短く切る大失態を犯してしまいます。
苦悩する夫に枡組を以て解決し、より強固になるというコロンブスの卵の様なアイデアを妻のおかめさんによって無事に工事は完成します。
しかし夫のキャリアが傷つく事を恐れた妻のおかめさんはだまって1人自殺するのです。

…これが後に知られ(自害した意味があるいみ無駄になっているT_T)
今日でも上棟式にはお多福の面が飾られているのはこの伝説が元になったといいます。



…ここからは個人的な見解なのですが、
どこまで真実なんだろうか?と。

仮に上記のお話が本当であったとして、知れたのはどのタイミングであったのだろう。
そもそもおかめ(お多福)は信仰はもっと古くからあった訳ですし。

本当にたまたま高次の妻の名が「おかめ」であったのが結びついていったのか。
もしくは見た目がおかめに似ていて夫が鎮魂の意味でおかめさんの面を奉じたのか。
それともは誰かが何かの理由でおかめ信仰とつなげたのか。
多くの歴史がそうであるようにそれはきっともう誰も真実に辿り着けないのでしょうね。

真実は今となっては分からないけれども、いまの世に信仰、伝説として残っている。
妻であったあかめとされた人が実際に存在していたとして。その通りの人生を辿ったとして。
夫を助けた事が美談として後年に伝わっているなんて、きっとおかめさん自身は思いもしなかったでしょうね(^_^)

こうした訳でお寺のおかめさんは魔除けや招福でもなく、嘲りの象徴でもなく賢妻の象徴として存在するのです。

余談の部分。
もう少しに西に行くと西陣なのだけど、いまでいう西陣織の西陣は文字通り(応仁の乱における)山名宗全率いる西軍の陣地近くなので焼けていておかしくない場所でしたが、格別の計らいがあって焼失は免れたそう。
しかし刀剣の跡は残っているみたいなので戦場にはなったのかな?
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by elevensugars | 2012-05-23 01:14 | 古都リップ♪