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カテゴリ:日々、雑感。( 6 )

川内倫子「the eyes, the ears」

川内倫子さんといえば、日本人女性写真家として…というより日本人写真家として現在もっとも人気のある作家さんでは無いでしょうか?

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その評価は国の内外を問わず、2001年に初めて出版された3冊のうち2冊が木村伊兵衛賞を受賞し10年たった今も一線の活躍をされています。
ただし、人気写真家といっても、軸足はスタジオフォトなどのプロフェッショナルな分野に活動を置いています。
そうした業界の先端にいながら、写真家としても確固たるアイデンティティをもった作家でもある、そういう方です。

写真はローライフレックスの6×6スクエアフォーマットが生み出す、ガーリーな露光オーバー気味の優しい雰囲気。でも、それだけではなく、生や死、など…そんな、かすかな苦味も写真の中に閉じ込められています。
写される世界は身の回りにある、もしかしたら気にも止めない、とある視点。
若干、ピンの甘いような視点はあまり目の良くない川内さんの見える世界に近いそうで。(そのインタビューはこちら)
…そこはさくらんも目が悪いので大いに共感です(笑

また、インタビューを読んで面白いと思ったのは川内さんが語った撮影と現像のお話しでした。
川内さんにとっての撮影と現像。それは狩猟=撮影と、料理=プリントや写真集の構成の関係に近いとのこと。本能の赴くまま撮ったフィルムを現像する段階で意図を見出していくそうです。
そういえばアンセル・アダムス氏は楽譜と演奏の関係(音楽家でもあった)と発言されていて。
フイルムで撮影する時、撮影と現像の二つがちゃんとできて作品になる訳ですが、その例え方にその人となりが見えて面白いなぁと思いました(^^;

さて、肝心の写真集についてですが。
詩写真集っぽい体裁になっていて、写真は国内で撮影された日常そのもの。詩の方は川内さんの素直な、単語の羅列になって、何気ない鼻唄のような言葉と英訳が添えられています。その意味では詩(ではないかもしれないが)はあくまで写真に添えらたものでしかありません。

写真集にある日常の景色は作風としても美しいのですが、単に撮影技術が優れているだけではなく、写し出された景色の中に、思考や意思があり、その考えによって切り取られた傍景に感情をともしている。その内なる面が他者に伝わる事が、うつくしい。そういう意味合いで表現たりえたアート、だから美しいのです。

たまーに、さくらんが触れる、観光地ばかりが美ではなく、ありふれた日常の中にもそれはある、という趣旨を川内倫子的に表している写真集という感じでしょうか。ん、まぁ…blogの半分が観光写真ばかりなのはこの再棚上げにして(^^;


『きっと それらはぜんぶ ここにあるべきものたち 完璧なバランス そしてすぐに こわされるもの』


その言葉が示す。写真の向こうに感情がどこかしらに散らばって、その世界に優しく寂しく、存在する。

きっと、育ちの環境に差があったとしても。なにかしらの心に引っかかるものがある。
そうであってほしい写真たち、それが川内倫子さんの写真であり、この「the eyes, the ears」であるような気がします。

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by elevensugars | 2011-03-28 00:13 | 日々、雑感。

ジョナス・ベンディクセン「SATELLITES」

この本を手に取った時、ジョナス・ベンディクセンは、写真界においてもっとも高名なマグナム・フォトの準会員で次代のマグナムを担う気鋭の人でした。

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現在ではインタビューでも紹介されているように、いまやマグナム・フォトの若き会長なのです。
マグナムといえばロバート・キャパやアンリカルティエ・ブレッソンたちが創設した選ばれた報道写真家や写真家が在籍する上記の通り、世界最高の写真家集団です。

2010年から会長になった、氏の最初の写真集「SATELLITES」は信じられないくらいマグナムな写真で最初にこの本に出会った時は「本当にこんな景色があり得るのだろうか?」とさえ思ってしまいました。

もともとどこかのwebsiteで見かけて、サムネイルほどの大きさで写真で見た程度でしたが、そのサイズにもかかわらず、あまりのインパクトにずっと気になっていました。

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by elevensugars | 2011-03-26 02:54 | 日々、雑感。

アンセル・アダムズ写真集成

さくらんの現在の写真を見て思い浮かべることは誰にもできないだろうけどf^_^;)
じつは最初に大きく影響された写真家はアンセルアダムス氏(日本ではアダムズ氏とも表記することがあり、この写真集成もそう)だったりする。
またこのリンクなどを参照していただければ氏がどのような人か知ることができると思う。

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20世紀を代表するアメリカ人写真家、ヨセミテ国立公園で写されたひたすらに美しい大判写真。
ゾーンシステムを提唱し、有名な写真集団f/64の創設メンバーの一人…など.
まぁ。ひと言ではまとめられないくらい、偉大なネイチャーフォトの大家です(^_^;)

大判カメラで撮影されたそのモノクロプリントを氏の生誕100年展で見たとき強く心を揺さぶられたのを今も覚えています。10年ほど前だったか…時間つぶしではいった大丸ミュージアムでの出会いはとにかく衝撃でした。
モノクロームの世界の一つ一つの諧調や黒の奥行きは心をのみ込んだのです。
まるで、薄いゼラチンの膜を重ねたような…濃紺と、限りなく無限の諧調によるプリントの奥深さ…そういうものに見入って、特に闇に浮き出る木や枯れ木の木目の写真などがとても気になって、ただひたすら眺めていました。
…いまなら出口の即売会場でなにかしら購入したろうけど、とにかくお金もないし、小さな展示場で映画1本分眺めるだけ眺めて後にしました。

そんな氏の写真集成を手にしたのは図書券をもらった事がきっかけ。
写真展後に図書館で氏の写真集は何冊か見ていましたが、オリジナルプリントと印刷された本はあまりに違う。
絵画の場合、絵の具を重ねた盛り上がりや、筆の痕跡。画家と同じポジションで等身大で見る事。これらが印刷された平坦な写真には何も伝わらない、言わばカタログ参考の部類でしかない。写真集も同じであの感動までは伝わらない…
(もっとも、だからこそオリジナルプリントが高額で取引されたりするのどけど)

ちょっと、かなり(笑)長い前振りになってしまったけれどf^_^;)

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by elevensugars | 2011-03-24 20:06 | 日々、雑感。

藤岡亜弥「私は眠らない」

exblogに移行してからこういったブックレビュー(という程大層なものではない)など写真以外の公開はあまりしてきませんでした。
だけど、梅田堂島にあるジュンク堂でこの写真集のサンプルを手にとって目にして。
これをこのまま手に持ってレジへ行き、blogで紹介したい!と思えたんです。

それで急きょ、久しぶりに写真以外の記事、いえ駄文なのですが、読んでいただければ幸いです。

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もちろん購入したのは、サンプル本でなくビニールでくるまれたきれいな本を手にしたのですが、これをレジに持っていくまでに、実に3回目の来店まで時間がかかってしまいました。

それには、この写真集が持つ独特な存在感、みたいなものが関係しているのですが…

書評というか、感想を。
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by elevensugars | 2010-12-27 23:19 | 日々、雑感。

夢KAN+写真展レポート

今回は、夢KANさんレポートです♪

昭和町の蕎麦屋、夢KANさんにて前述の通り個展を開催中ですが、
その夢KANさんの写真レポートです。

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一見してお蕎麦屋さんに見えないお店。ここが夢KANさんです。
余談ですが、右隣はたまにテレビに取材される金魚カフェさん。

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by elevensugars | 2010-03-11 00:34 | 日々、雑感。

事故、られたぁ…

すいません、眠いので簡単に。

渋滞中の交差点付近で停車した際に、ケツバット的な衝撃が背骨の一つにずしんと感じまして。
…おかま掘られてしまいました…_| ̄|○ il||li

ただ、思いのほか車の外傷はなく、警察と保険会社に双方が連絡してトラブルもなく一日が終わったわけですが。

とりあえず、月曜日に病院に行こうと思います。当初あまり痛みはなく車も特段問題はなかったのですが、今現在も背中に違和感が(=_=;
って、まぁ。大事でもないのですが、色々と要件も山積みなのに…いつもは悲しいくらい平穏なのに、色々ある時は限っていろんなことが起こるものですね。

みなさんも運転にはご注意くださいm(_ _)m
…いや、こちらがいつ加害者になるかも知れないのですが。

おいおいと、順を追って告知させていただきたいことがあるのですが、うーん。ちょっと苦悩。。
地図を作るってどーしたらいいんでしょうね(^^;
昔はイラストレーターで簡単にいろいろ作っていたのに…背中も痛いですが、精神的にも痛いこの頃であります(ぐはっ
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by elevensugars | 2010-02-13 01:48 | 日々、雑感。